買い物の正解

尿とりパッドの使い方と選び方

おむつと併用して月5,000〜10,000円下げる計算、吸収回数の見方、重ね方の正解【計算機つき】

更新日 公開日 執筆 買い物の正解 編集部

大人用おむつのコストと介助負担を一番大きく左右するのは、本体選びではなくパッドを使いこなせるかです。仕組みは単純で、おむつ本体の内側にパッドを重ね、汚れたらパッドだけを交換します。

結論:交換の主役はパッド(1枚30〜60円)、本体(1枚100〜200円)は1日1〜2枚の定時交換に。これで排泄ケアの月額は本体オンリー比で3〜5割下がり、交換1回の介助時間も短くなる。パッドは「吸収回数(排尿◯回分)」で選び、昼は2〜3回分・夜は4〜6回分。2枚重ねはせず、長くもたせたいなら吸収回数の大きい1枚にする。

まず月額を計算する

計算機

いまの使い方を選ぶと、消耗品の月額と「月に買う量」が出ます

排泄ケア

食事

清潔ケア

消耗品の月額(目安)

¥21,875/月(年間 ¥262,500)

うち排泄ケア ¥14,550。単価の相場幅(±3割)で上下します

単価は2026年10月時点のネット通販のまとめ買い価格を基にした目安(パンツ型本体130円・テープ式100円・昼用パッド40円・夜用70円・手袋6円・おしりふき2円・防臭袋9円・介護食1食200円・とろみ剤1g3円・清拭タオル25円・口腔スポンジ15円)。使用量は体の状態で大きく変わるため、3日間だけ実際の枚数を数えて入れ直すと精度が上がります。用品の選び方の情報であり、ケアの方法や介護保険の判断は主治医・看護師・ケアマネジャーにご相談ください。

「本体だけで毎回交換」を選ぶと、パッド併用に切り替えた場合の月の差額が出ます。すでに併用している人は、交換回数と夜用の有無を変えて月に買うパック数の目安を確認してください。

パッド併用の月額インパクト

1日5回交換する場合の比較です。

運用 内訳 月額の目安 年額
本体だけで交換 本体5枚×30日 15,000〜25,000円 18万〜30万円
パッド併用 本体1.5枚+昼用パッド3枚+夜用1枚×30日 8,000〜13,000円 10万〜16万円

差額は月5,000〜10,000円。年間では6万〜12万円の違いになります。介護は長期戦なので、この差は無視できません。しかも併用は「安くなるだけ」ではなく、交換1回の時間が短く(本体を脱がせずに済む)、本人の負担も小さい方法です。

パッドは「吸収回数」で選ぶ

パッケージの「排尿◯回分」が選びの軸です。数字はメーカーの基準排尿量(1回分=約150ml)に基づく目安で、同じ「4回分」でも製品によって実際の吸収量や速さは少し違います。

シーン 目安 選び方
日中(こまめに交換できる) 2〜3回分 薄めで蒸れにくいものを。交換頻度を優先
夜間・長時間 4〜6回分 「夜用」「長時間」表記を選ぶ。寝る前に新しいものに
外出時 3〜4回分 交換しやすい形状と、持ち運べる薄さの両立
男性 男性用(前側が厚い形) 尿が集まる位置に合わせた形状で漏れが減る
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「吸収回数が多い=良い」ではない

吸収回数が多いパッドは厚く、価格も高く、蒸れやすい。日中こまめに交換できるなら2〜3回分の薄いもののほうが肌にも財布にもやさしいです。交換できる間隔に合わせて吸収回数を選ぶのが正解で、「とりあえず一番吸うやつ」は無駄が出ます。

重ね方・当て方の基本

  1. 本体(テープ式・パンツ型)の内側のギャザーの内側にパッドを収める。ギャザーの上に乗ると横漏れする
  2. パッドのギャザー(立体の縁)を外側に起こす。寝かせたままだと防波堤にならない
  3. 男性は前側を厚く(折り返す、または男性用を使う)、女性は中央〜後ろ寄りに
  4. パッドを2枚重ねにしない(下の1枚は吸わず、ムレと漏れの原因になる)
  5. 汚れたらパッドだけ交換、本体は汚れたときと定時(朝・就寝前など)に交換

「2枚重ねれば長持ち」は代表的な誤解で、メーカーも推奨していません。パッドの裏面は防水シートで、上のパッドを通過した尿は下のパッドに届かず横に流れます。長時間もたせたいなら吸収回数の大きい1枚が正解です。

漏れるときの見直しポイント

パッドを使っていて漏れる場合、原因はたいてい次のどれかです。上から順に確認します。

症状 原因として多いもの 対処
横から漏れる パッドがギャザーの外に出ている・ギャザーを起こしていない 当て方を見直す。本体のサイズも確認
前から漏れる(男性) 前側の吸収が足りない 男性用パッド、または前側を厚く折る
背中側に漏れる(寝ている) 仰向けで後ろに流れる・パッドが短い 長めのパッド、本体を背中側まで深く当てる
朝に全部濡れている 夜の吸収回数不足 夜用(4〜6回分)に替え、就寝直前に新しいものに
パッドは無事で本体が濡れる パッドの位置ずれ パンツ型ならズレ止め付きのパンツ用パッドに

それでも続く場合は本体のサイズ・種類を見直します(大人用おむつの選び方)。尿量が急に増えた場合は体の変化の可能性もあるので、看護師や主治医に伝えてください。

パッド交換のおとも

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月額の全体像は在宅介護の消耗品の月額計算にまとめています。

よくある質問

パンツ型にもパッドは使える?

使えます。「パンツ用パッド」として両面テープやズレ止め付きの専用品があるので、パンツ型にはパンツ用を選ぶとずれにくいです。一般のパッドでも使えますが、動く人はずれて本体が濡れやすくなります。

布の下着にパッドだけ当てて使える?

軽い尿漏れの人向けに、下着に貼る「軽失禁パッド」があります。おむつ本体用の尿とりパッドは防水の裏面が下着に固定されない設計なので、布下着に使うならズレ止め付きの軽失禁用を選んでください。

1日何回交換すればいい?

一般的には、日中は排尿のたびか3〜4時間おき、夜は寝る前と朝に、が目安です。吸収回数に余裕があっても、濡れたまま長時間は肌トラブルの原因になります。回数はその人の状態で変わるので、訪問看護師やケアマネジャーと相談して決めてください。

便のときもパッドだけ替えればいい?

便はパッドでは受け止めきれず本体まで汚れることが多いので、本体ごと交換するのが基本です。パッド併用で「本体は1日1〜2枚」と数えているのは、便での交換を含めた平均の目安です。

肌が赤くなってきた。

交換頻度を上げる・押さえ拭きに変える・通気性の高い製品にする、が用品側でできる範囲です。赤みが続く場合は皮膚トラブルの可能性があるため、看護師・主治医に早めに相談してください。

一番安いパッドでいい?

価格差は吸収体の質(吸収の速さ・逆戻りの少なさ)に出ることが多く、安すぎるパッドは交換回数が増えて結局高くつくこともあります。まず定番品で「わが家の交換回数」を把握し、同じ吸収回数帯で安い製品を1パック試す、の順が失敗しません。


※当サイトが扱うのは用品の選び方です。体の状態・ケア方法に関わる判断は、主治医・看護師・ケアマネジャーに必ずご相談ください。価格は2026年10月時点の一般的な目安です。

パッド併用は「安く・早く・肌にやさしく」の三拍子がそろう、排泄ケア最大の改善策です。今日の買い物から「本体は定時、交換はパッド」に切り替えてみてください。

※ 記事内の価格帯・商品情報は執筆時点の一般的な目安です。価格・在庫・仕様は変動するため、購入前に必ず販売ページでご確認ください。

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