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在宅介護の消耗品は毎月いくら?品目別の月額と「月に買う量」の計算、安くする順番【計算機つき】

更新日 公開日 執筆 買い物の正解 編集部

在宅介護の出費で意外と重いのが、単価の安い消耗品の積み重ねです。1つ数十円でも、毎日5回使うものが5品目あれば月1〜2万円。しかも介護は長期戦で、年に直すと十数万円になります。まず全体像を数字で掴み、そのうえで「どこを削れば無理なく下がるか」を見ていきます。

結論:消耗品の月額は排泄ケアの有無で大きく変わる。おむつ+パッド併用なら月8,000〜13,000円、そこに手袋・おしりふき・防臭袋で月3,000〜4,000円、清拭・口腔ケアで1,000〜2,000円。ここまでで月1万2千〜1万8千円、市販介護食を1日1食使えば+6,000円前後で2万円を超える。単価を下げる鍵は「交換はパッドで回す」「銘柄が固まったらケース買い」の2つで、この2つだけで3〜4割下がります。

まず月額を計算する

計算機

いまの使い方を選ぶと、消耗品の月額と「月に買う量」が出ます

排泄ケア

食事

清潔ケア

消耗品の月額(目安)

¥21,875/月(年間 ¥262,500)

うち排泄ケア ¥14,550。単価の相場幅(±3割)で上下します

単価は2026年10月時点のネット通販のまとめ買い価格を基にした目安(パンツ型本体130円・テープ式100円・昼用パッド40円・夜用70円・手袋6円・おしりふき2円・防臭袋9円・介護食1食200円・とろみ剤1g3円・清拭タオル25円・口腔スポンジ15円)。使用量は体の状態で大きく変わるため、3日間だけ実際の枚数を数えて入れ直すと精度が上がります。用品の選び方の情報であり、ケアの方法や介護保険の判断は主治医・看護師・ケアマネジャーにご相談ください。

初期値は在宅介護で多い想定(1日5回交換・パッド併用・市販介護食1日1食)です。まず3日間だけ、実際に使った枚数をメモして入れ直すと、わが家の本当の月額になります。

品目別・月額の目安

1日の交換回数を5回(パッド交換4回+おむつ本体1〜2枚)とした場合の計算です。

品目 使用量の仮定 1枚(1食)の単価 月額の目安
パンツ型・テープ式おむつ(本体) 1日1〜2枚 100〜200円 3,000〜6,000円
尿とりパッド(昼用) 1日3枚 30〜60円 3,000〜5,000円
尿とりパッド(夜用・高吸収) 1日1枚 50〜100円 1,500〜3,000円
使い捨て手袋 1日6〜8枚 5〜8円 1,000〜1,500円
おしりふき 1日10〜15枚 2円前後 700〜1,200円
防臭袋 1日5枚 8〜10円 1,200〜1,500円
清拭タオル・口腔ケア用品 週数回+毎日 25円/15円 1,000〜2,000円
市販介護食(使う場合) 1日1食 150〜250円 4,500〜7,500円
とろみ剤(使う場合) 1日6杯分(約9g) 1g 3円(大容量) 800〜1,500円

排泄ケアだけで月1万〜1万6千円あたりが中心、清潔ケアを足して1万2千〜1万8千円、食事の置き換えを加えると月2万円前後です。各品目の選び方は大人用おむつ・尿とりパッド・とろみ剤・市販介護食・清拭・口腔ケアでそれぞれ詳しく扱っています。

「月額」を知る意味

介護の費用は介護保険のサービス利用料(1〜3割負担)に目が行きがちですが、消耗品は全額自費で、しかも毎月必ず出ていく固定費です。月額が見えると、「パッド併用に切り替えれば年6万円浮く」「ケース買いの初期投資は2か月で回収できる」といった判断ができるようになります。

定番の消耗品セット

銘柄が固まるまでは1パックずつ、固まったらケースへ。最初の1か月は次の定番から入るのが外しません。

  • 使い捨てニトリル手袋 100枚1箱=約3週間分。排泄ケア・食事介助・清拭で1日を通して使うAmazonで見る
  • 大人用おしりふき(流せる)80枚×9個ケース買いの代表格。単品買いより1枚単価が2〜3割下がるAmazonで見る
  • おむつが臭わない防臭袋(大人用サイズ)使用済みおむつのにおいはごみ収集日まで持ち越す。多層フィルムの専用袋が最も確実Amazonで探す
  • からださわやか清拭タオル 大判 30枚入浴が毎日できない場合の標準装備Amazonで見る
  • 口腔ケアスポンジ 50本歯みがきが難しい日の口の中の清掃に。誤嚥性肺炎の予防として口腔ケアは重視されているAmazonで見る

安くする順番:効果の大きい順に3つ

1. 「おむつ交換」を「パッド交換」に置き換える(効果:月5,000〜10,000円)

本体(パンツ型・テープ式)は1枚100〜200円、パッドは1枚30〜60円。交換の大半をパッドで済ませる設計にすると、排泄ケアのコストは3〜5割下がります。本体は朝と就寝前などの定時交換にして1日1〜2枚、汚れたらパッドだけ替える。これは節約だけでなく、交換1回の介助時間が短くなり、本人の負担も減る方法です。詳しくは尿とりパッドの併用で計算しています。

2. 銘柄が固定できたらケース買い(効果:単価2〜3割減)

サイズ・銘柄が安定した消耗品だけ、ケース単位に切り替えます。おしりふき・手袋・防臭袋はほぼ全品目でケース買いが得です。逆に銘柄が固まる前の箱買いは在宅介護最大の無駄遣いです。体の状態が変わるとサイズも型も変わり、残り60枚が丸ごと無駄になります。

3. 夜の漏れは「本体のサイズアップ」ではなく「夜用パッド」で解決(効果:漏れによる洗濯・交換のロス減)

夜に漏れると、本体・パッド・シーツ・寝間着の全交換になり、消耗品も労力も一気に消費します。多くの場合、本体を大きくするより吸収回数の多い夜用パッドに替えるほうが安く確実に解決します。防水シーツを敷いておくと、万一の漏れでも布団まで届きません。

在庫管理は「使用中+予備1」

消耗品の在庫は、使用中のパックが1つ、未開封の予備が1つ、の「1+1」が回しやすい形です。予備を開けたら買い物リストへ入れる——これで欠品と過剰在庫が同時に消えます。

  1. 置き場所を1か所に決める(ベッド脇のワゴンや押し入れの1段)。在庫が目で分かることが続けるコツ
  2. ケース買いした品は、ケースを「予備」として未開封のまま置く。開けたらその日に注文する
  3. サイズ変更の兆し(漏れが増えた・ギャザーの跡が赤い)が出たら、ケース買いを止めて1パック買いに戻す

定期おトク便などの定期購入は、銘柄が固まった手袋・おしりふき・防臭袋には向きますが、おむつ本体・パッドは状態が変わりやすいので、定期購入は慎重に(スキップや解約の手間が発生しがちです)。

消耗品以外で、最初にかかるお金

消耗品とは別に、在宅介護の開始時には一度だけ買うものがあります。これは「毎月の固定費」ではないので分けて考えます。

分類 例 考え方
自費で買う小物 防水シーツ・体位変換クッション・介護シューズ・お薬カレンダー 数千円〜1万円台。消耗品と同じくネットが安い
介護保険でレンタル 介護ベッド・車いす・歩行器 要介護度によって対象が変わる。買う前にケアマネジャーに相談
介護保険の購入費支給の対象になりうるもの ポータブルトイレ・シャワーチェアなど 指定の事業者から買う必要があるなど条件がある。窓口で確認してから
住宅改修 手すりの取り付け・段差解消 補助制度がある場合も。急ぐなら置き型手すりでしのぐ

退院から最初の1週間で何をどの順に買うかは、退院までの1週間で揃える在宅介護用品にまとめています。

月額を下げる以外に、見直す価値があること

  • 交換回数そのものを見直す——パッドの吸収回数を上げると交換回数が減り、単価は上がっても総額が下がることがある(夜用を昼にも、など)。ただし肌の状態を最優先に
  • おしりふきを「水+やわらかい布」に一部置き換える——肌トラブルが出やすい人には、ぬるま湯で洗い流すほうが良い場合もある。看護師に相談を
  • ごみ袋の自治体指定——使用済みおむつの出し方(指定袋・収集日)は自治体で違う。防臭袋のサイズは指定袋に合わせて選ぶと無駄がない

よくある質問

おむつ代の補助はある?

多くの自治体に高齢者向けの紙おむつ支給・購入費助成の制度があります。要介護度や所得などの条件、支給方法(現物・券・償還)は自治体ごとに異なります。地域包括支援センターかケアマネジャーに「おむつの助成はありますか」と聞くのが最短です(当サイトでは制度の詳細は扱いません)。

おむつ代は医療費控除の対象になる?

一定の条件(おおむね6か月以上寝たきりで医師の治療を受けている等)を満たすと、おむつ代が医療費控除の対象になる場合があります。医師の「おむつ使用証明書」や領収書が必要なので、領収書は捨てずに月ごとにまとめて保管してください。可否は主治医と税務署・自治体の窓口で確認を。

月額を一番手っ取り早く下げるには?

「本体を毎回交換している」なら、パッド併用に切り替えるだけで月5,000〜10,000円下がります。すでに併用しているなら、おしりふき・手袋・防臭袋のケース買いで月1,000円前後。それ以上は、交換回数やパッドの吸収回数の見直しになるので、看護師やケアマネジャーと相談しながら進めてください。

安いプライベートブランドのおむつは大丈夫?

吸収量や肌あたりは製品差があるので、まず1パック試して「漏れないか・肌が赤くならないか」を1週間見てから切り替えるのが安全です。手袋・おしりふき・防臭袋のような製品差の小さい品目から安いものに替えると失敗が少ないです。

介護食を毎食市販にしたら高すぎますか?

1日3食×200円×30日=18,000円で、たしかに重い出費です。多くの家庭は「朝と昼を市販、夕は家族の食事から取り分け」のように1日1〜2食に抑えています。市販品は手抜きではなく介護を長く続けるための道具なので、調理の負担と費用のバランスで決めてください(市販介護食の区分と使い方)。

使用済みおむつのにおいが取れません。

普通のポリ袋はにおいを通します。多層フィルムの防臭袋で1回ずつ密閉し、ふた付きの専用ごみ箱に入れるのが基本です。それでも気になる場合は、ごみ箱に消臭剤を置く、収集日までベランダなど生活空間の外に置く、で多くは解決します。

遠方に住む親の消耗品を代わりに手配したい。

ネット通販の配送先を親の住所にして、定期的に送る家庭が増えています。銘柄とサイズが固まっていればケース買いの定期配送が向きます。何をどれだけ使っているかは、ヘルパーさんや訪問看護師さんに「月にどれくらい減りますか」と聞くと正確です。


※当サイトが扱うのは用品の選び方です。体の状態・ケア方法・介護保険に関わる判断は、主治医・看護師・ケアマネジャーに必ずご相談ください。価格は2026年10月時点のネット通販のまとめ買い価格を基にした目安で、変動します。

消耗品は「単価×回数×30日」の世界。まず3日間、使った枚数をメモして上の計算機に入れる——それだけで、わが家の本当の月額と、どこを変えれば下がるかが見えてきます。

※ 記事内の価格帯・商品情報は執筆時点の一般的な目安です。価格・在庫・仕様は変動するため、購入前に必ず販売ページでご確認ください。

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