3月(と9月)は送別ラッシュ。異動・転勤・退職・卒業が重なり、「誰に・いくらの・何を」が一気に押し寄せます。このページは相手別の早見表から始めて、退職する上司へのお酒、女性の先輩への消えもの、後輩への応援ギフト、寄せ書きや幹事の段取りまで、送別の贈り物を一度にまとめました。
先に結論です。
送別ギフトの正解:退職はしっかり(連名5,000〜10,000円)、異動は軽く(連名3,000〜5,000円の消えもの)。上司には普段飲むお酒の1ランク上、女性の先輩には上質な消えもの(ハンドクリーム・紅茶・入浴剤)、後輩には新天地で使う実用品。のしは紅白蝶結び「御礼」が万能。品より寄せ書きに時間をかけ、最終出社日か送別会で渡す。退職の事情には踏み込まない。
相手別・送別ギフト早見表
| 相手 |
相場(連名/個人) |
定番 |
| 退職する上司(お酒好き) |
5,000〜10,000円/3,000〜5,000円 |
日本酒・ウイスキー+寄せ書き |
| 退職する上司(飲まない) |
同上 |
今治タオル・高級コーヒー・名入れペン |
| 退職する女性の先輩・同僚 |
5,000〜10,000円/2,000〜5,000円 |
ハンドクリーム・紅茶・入浴剤・デパ地下スイーツ |
| 異動・転勤する同僚 |
3,000〜5,000円/1,000〜3,000円 |
個包装菓子・コーヒー(新任地で消費できる消えもの) |
| お世話になった後輩・部下 |
個人で1,000〜3,000円 |
名入れボールペン・タンブラー・モバイル小物 |
| 派遣・委託スタッフの任期満了 |
連名で3,000円前後 |
菓子折り+寄せ書き |
| 定年退職 |
連名10,000〜30,000円 |
名入れの品・花束・旅行券+アルバムや寄せ書き |
一人あたりの集金目安は500円〜1,000円。人数が多い部署なら、集金額に上限を設けて品を決めます。
「退職」と「異動」で重さを変える
送別ギフトの最重要ルールです。
- 退職=もう会わない前提の締めくくり → しっかりした品+寄せ書き
- 異動・転勤=同じ会社の別部署 → 軽めが正解。重い品は「もう戻ってこない人」扱いに見えて微妙な空気になります
異動の定番は個包装菓子の詰め合わせやコーヒーギフトなど、新任地で消費できる消えものです。転勤で引っ越しを伴う場合は、荷物にならない軽さも大切です。
退職する上司へ:普段飲むお酒の1ランク上
お世話になった上司の退職。部署一同で、あるいは個人でお酒を贈るのは定番中の定番です。日本酒好きの上司なら、選び方ひとつで「分かってるな」と思ってもらえます。
5,000円前後で外さない銘柄
迷ったら飲み比べセットが正解です。好みを外すリスクがなく、「いろいろ試して楽しんでください」というメッセージにもなります。ジャンル別の銘柄と予算の全体像はお酒ギフトの正解にまとめています。
さらに特別感を出すなら名入れボトル(名前や退職日を彫刻)も退職祝いの定番です。注文から1〜2週間かかるので早めに。
お酒を飲まない・やめた上司には
健康上の理由で退職される場合、お酒は避けてください。 事情が分からない場合は、同僚にそれとなく確認を。
退職する女性の先輩・同僚へ:上質な消えもの+軽く形に残るもの
お酒が定番の男性上司より、選択肢が広いぶん迷いやすい贈り物です。「事情への配慮」と「重すぎない上質さ」の2点で決まります。
上質な消えもの(本命ゾーン)
軽く形に残るもの(添え物)
避けたいもの:香水(好みが強い)、アクセサリー(重い・好みが強い)、大きい花束(帰路の荷物になる)、年齢を強調する品、「第二の人生」など事情を決めつける言葉の入った品。
後輩・部下へ:「これから」を贈る
目下への送別は、労いより応援の品が合います。
退職の事情に踏み込まない(メッセージの地雷)
送別ギフトで一番の地雷は品物ではなくメッセージです。
| 事情 |
言ってよいこと |
避けること |
| 転職 |
「新天地でのご活躍を」 |
転職先の詮索、待遇の話 |
| 結婚・出産退職 |
本人が公表している範囲でのみ触れる |
「寿退社」など本人が使っていない言葉 |
| 定年 |
「長い間お疲れさまでした」 |
「第二の人生」「ゆっくり」の押し付け |
| 体調・介護・事情非公表 |
「お疲れさまでした」「お元気で」だけで十分 |
詮索。理由を聞く |
詮索しない優しさが最上のマナーです。寄せ書きも同じで、具体的なエピソードと感謝だけにします。
のし・包装
| 項目 |
正解 |
| 水引 |
紅白の蝶結び(何度あってもよいお祝い) |
| 表書き |
「御礼」が万能。「御退職御祝」は定年退職なら◎、それ以外の退職では使いにくい。異動は「御餞別」(目上には「御礼」) |
| 名入れ |
個人なら自分の名前、連名なら「営業部一同」など |
| 包装 |
ギフト包装対応の商品を選ぶと手間がない。お酒はギフト箱付きを |
渡すタイミングと一言
- 最終出社日の帰り際、送別会があるならその席が定番
- 渡すときの一言はシンプルで構いません:「◯年間お世話になりました。ゆっくり味わってください」「新天地でも応援しています」
- メッセージカードや寄せ書きを添えると、品物の価値が倍になります。お酒は飲めばなくなりますが、言葉は残ります
- 大きな荷物になる品(花束・瓶)は、最終日の退勤時に渡すか、配送の配慮を。送別会で渡すなら帰路の交通手段を考える
送別シーズンの幹事術(複数人を送る場合)
3月は「同時に3人送る」ような事態が起きます。
- 金額は全員統一——差をつけると必ず伝わります。退職と異動で差をつける場合は、ルールとして全員に説明
- 集金は一人500円〜1,000円×送る人数で設計し、上限を先に決める
- 品はまとめて手配(同じ品の色違い等が楽)、寄せ書きだけは一人ずつ丁寧に
- 渡すのは各人の最終出社日か合同送別会で
- 寄せ書きは最終日の3日前には回し終える。在宅勤務の人にはオンライン寄せ書きサービスも
花束はどうする?
- 退職・定年→◎ 定番。ただし持ち帰りやすいサイズに。電車で帰る人には小ぶりを
- 異動→△ 大げさになりがち。ミニブーケかソープフラワー程度が今風
- 男性にも花はOK(定年退職の花束は伝統的定番)
- 生花は当日の朝に手配。前日に買うと見栄えが落ちる
よくある質問
送別の品に現金や商品券は?
目上には避けます。同僚・後輩には商品券やギフトカードも一般的ですが、「選ぶ手間を省いた」と見える関係もあるので、カード+小さな品の組み合わせが無難です。
退職する人が複数いて予算が足りない
一人あたりの品を軽くしても、寄せ書きは全員分を丁寧に。品の差より言葉の有無が記憶に残ります。
自分が送られる側。お返しは?
最終日に部署へ菓子折り(人数+α の個包装)を1つ。個別のお返しは不要です。詳しくは職場への差し入れの正解。
送別会に出られない。品だけ渡したい
最終出社日の前日までに直接渡すか、幹事に託して寄せ書きに一言書きます。配送は「もう会わない」感が強いので、社内で渡せるなら手渡しを。
退職祝いに「御退職御祝」と書いてしまった。失礼?
定年退職なら問題ありません。転職・結婚退職など本人にとって「祝い」かどうか分からない退職では、次から「御礼」にします。
上司への送別で、連名に加えて個人でも贈りたい
構いませんが、連名の品より控えめ(2,000円〜3,000円)にし、個人的なお礼の言葉を主役にします。
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送別シーズンは「品物の豪華さ」より「一人ひとりに言葉があるか」で記憶が決まります。品は早見表で手早く決めて、浮いた時間を寄せ書きに使ってください。